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これから数回に分けて
北欧に暮らす人々の声を紹介します。
< 2. 王立図書館にて >
コペンハーゲンにて
コペンハ-ゲンの王立図書館で二組の日本母子に出会いました。
彼女らは、日本生まれのお母さんと小学生の男子一人づつです。
彼女らは毎週一度、ここで子供に日本語を教えている。
一組の母子は数年前、転勤でご主人、子供と一緒にコペンハーゲンに来た。
全員日本生まれです。
彼女は子供に軽い障害があって、学校の対応に不満を持ち、異国の地で苦労していた。
彼女とはあまり話が出来なかった。
もう一組の母子は、日本生まれの女性がデンマーク人と日本で職場結婚し、11年前にこちらに移り、男の子(ハーフ)を産んだ。
私は主に彼女と話した。
私が用意したアンケートに記入してもらいました。
アンケートの内容と彼女の答えです。
1. あなたの国で最も素晴らしいものは何だと思いますか?
答え: 福祉政策、子供の環境。
2. 現在、あなたの国や生活で不安や不満はありますか?
答え: 移民政策。
3. 何があなたの国を良くしていると思いますか?
答え: 教育、自然。
4. 日本について知っていること、または感じていることはありますか?
答え:なし。
5. 大半の日本人は北欧について無知で、暗いイメージを持っています。
何にか一声お願いします。
答え: 家庭を一番に考える。子供を育てるのにとても良い環境が揃った国。
彼女は、デンマークの暮らし、社会、政治を高く評価し、現地のニュースで耳にする日本の異常さに失望していた。
幾つか紹介します。
日本では国会議員の腐敗は当たり前だが、こちらではまったく考えられない。
日本で酷い強姦事件(早稲田大学)が起こっているが、こちらでは考えられない、情けない。
日本の女性はこちらの男性に人気があるが、主人の友人で結婚に失望している人が多い。
それは彼女らがまったく政治に関心が無く、会話が出来ないことです。
私が話した彼女は知的で、あらゆる事について話し合え、意見をはっきり言う。
国際結婚も、さもありなんと納得した。
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驚いたのは、彼女の子供が、既にデンマーク語、日本語、英語が話せて、小学生の終わりまでにはドイツ語を学び始めるとのことでした。
英語は必須、ドイツ語は選択科目で、学校教育の一環です。
彼女らを見ていると、異国で暮らすことは一筋縄では行かないと感じた。
一方の女性は満喫しているが、他方は苦労している。
如何に素晴らしい国であっても移住するとなれば文化や言語の壁は大きい。
様々な事に気付かせてくれた素晴らしい一時でした。
次回に続きます。
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