*1
なぜ北欧に暗いイメージを持つ人が多いのか?
以前から気になっていた。
*2
偏見の正体
これは日本に蔓延るプロバガンダと乏しい国際感覚に起因している。
北欧に関して人々は、せいぜいフィヨルド観光か、稀にアイスランドの直接民主主義ぐらいを知っているぐらい。
北欧のイメージはかなりステレオタイプです。
それは福祉国家による重税で、息苦しく活力が無いイメージです。
実体とかけ離れたイメージがなぜ蔓延しているか?
ある時、この謎が解けた。
暗いイメージを持つ人の中に、意外にもスウェーデンの高い税率や自殺率などを知っている人がいたのです。
(自殺率の高さは社会の息苦しさもあるが、文化や尊厳死との兼ね合いもあり一律には論じられない)
日本の改革派(野党)は時折、北欧を理想国家に挙げることがある。
一方、保守派(自民党・経済界)は米国主導の自由放任経済に突き進んでいる。
これを受けて日本の御用マスコミは、自由放任経済の対極にある巨大政府に繋がる福祉国家へのネガティブ・キャンペーンを続けている。
(だから無関心なはずの北欧について負の側面だけ詳しい)
< 3. 米国でニュデイール政策が貶められるのも同じ理由から >
こうして国民は北欧を敬遠し、素晴らしさに触れることはない。
これでは日本が衰退を極め、取り残されていることに気が付けない。
まさに体制の思う壺です。
それにしても、なぜ日本人は大失敗を招くプロバガンダに安易に陥ってしまうのだろうか?
日本国民は80年ほど前、政府・軍部に洗脳され、極悪ヒトラーを信頼し、強大な米国を過小評価し敵視し、さらには隣国を蔑視した。
そして敗戦によって間違いは明らかになった。
しかし反省することはなかった。
最近、特にこの数年、米国追従は極まり、隣国への過小評価や敵意を煽られても疑うことがない。
やはり国民は海外に閉鎖的な為、簡単に流されてしまうのか。
そうとするなら大陸の反対にある国の真の姿など知ることは不可能だ。
日本の閉鎖性やガラパゴス化は政府、それとも国民性によるものなのか?
これに関して、私が北欧を巡って得た答えは絶望的なものでした。
確かに日本の政府や経済界、教育に問題は多いが、国民性の違いが大きい。
北欧の人々は昔から海外志向で、今も幼い頃から多言語を学び、家族から海外勇躍は当然とみなされている。
このことが高付加価値、そして経済成長を生み、高福祉の高負担を可能にしている一因です。
次回に続きます。
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