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日本にとって北欧とは?
< 2. 両国にとって天国とは? >
北欧は遠い
北欧は寒くて荒海に閉ざされ、人口は少なく、作物は乏しく、小国ばかり。
まして大阪からストックホルムまで直線距離で8000km、航空機で12時間と遠い。
(エアチャイナの北京経由であれば時間はかかるが往復7万円台で可能)
北欧では収入の半分以上が税や保険料として徴収される、いくら教育・医療・福祉が無料だとしても、日本の現状から想像するに生活なんぞ出来ないぞ!
ましてそんな巨大政府の下では官僚や役人が横暴で、また平等が押し付けれ生活の隅々まで制約され息苦しいはずだ!
確かに日本の中央集権化しマンネリ化した政治状況で暮らす国民にとっては、議員や官吏の腐敗、汚職、非効率は当然に思えるかもしれない。
しかし、まったく違うのです。
日本の政治家は年3000万円貰っても賄賂を要求し汚職をするが、北欧の議員は手弁当であり、汚職がニュースになることは無いそうです。
共産圏のように一党独裁ではなく多党制です。
当然、日本のように世襲議員が50%越える党などないし、女性議員は5割近いのです。
日本にどっぷり浸かっていると、どうしても日本の悪弊から抜け出せない。
思考が停滞してしまう。
< 3. 日本と北欧の政治家の違い >
少し海外を知るだけで
北欧の政治や経済システムがわからなくても、自らの足で北欧を1週間ほど巡ると、日本との差異に気付くはずです。
それも大きな違いに!
郊外の都市であれ首都であれ、午後4時半を過ぎる頃には、市民は仕事から解放されて至る所で寛いでいる(6月初旬)。
夫婦や子供らと、そして恋人や友人と、街の中の公園や海岸・湖畔・河畔やレストランで過ごしている。
逆に、日本の飲み屋街や赤ちょうちん、くだを巻く男性の集団を見ることはなかった(35年前はそうだった、今回、夜遅く出歩いていない)。
また男性が乳母車を押している姿を如何に多く見たことか。
北欧では男女同権が浸透し、家事や育児の分担が進み、制度的にも支援が行き届いている(女性の8割以上は勤めている)。
さらに
このような少ない労働時間でも北欧の一人当たりの国民所得は日本の2倍弱あるのです。
(女性の高い就労率と賃金差の無いことも大きいのだろう)
しかも主要な出費は無料です。
(私には円安も加わり物価は高かった)
浮き沈みはあるが、概ね日本よりも高い経済成長率が続いている。
不思議に思いませんか?
次回に続きます。
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