< 1.スターヴ(木造)教会 >
これからノルウェー民族博物館を紹介します。
私は3ヵ国の野外博物館で民俗家屋を見比べることが出来ました。
最も楽しみにしていたのが、このスターヴ(木造)教会です。
* ノルウェー民族博物館、Norwegian
Folk Museum
ノルウェー民俗博物館は、屋内の博物館と野外の展示スペースに150
軒以上の歴史的建造物を展示しています。
ここにある建物はノルウェー中のさまざまな地域から移築され、改修されたものです。
フィヨルドの丘に建つ木造の教会から、ノルウェーのさまざまな時代の農場や山小屋などを直に触れ見ることが出来ます。
過去 600 年の人々の暮らしを、民族衣装を着て実演するスタッフを通じて知ることが出来ます(言葉はわからないが)。
園内を巡って行くうちに北欧の自然の厳しさをひしひしと感じることになりました。
< 2. 地図 >
上の地図: ビィグドイ半島、上が北。
黄色三角がノルウェー民族博物館、赤丸がヴァイキング船博物館、白丸がフラム号博物館で、順次紹介して行きます。
上部ピンク線は乗って来たバスルート、半島内の灰色線は徒歩ルート、緑線は帰りの連絡船ルートです。
下の地図: ノルウェー民族博物館、上が西。
下側のゲートから入り、左側でオスロパスを見せてチケットを貰い、赤線に沿って園内に入った。
赤矢印がスターヴ(木造)教会です。
< 3. 民族博物館入り口 >
上の写真: 入り口。
下の写真: 入り口をくぐってすぐの所から無人の改札口(中央、4本の金属筒)を見ている。
切符は撮影位置の直ぐ左の建物で取得します。
< 4. いよいよ野外展示へ進む >
上の写真: ここは改札口を抜けたところの広場。
この広場を囲むようにして屋内展示館やレストランはありますが、私は入りませんでした。
下の写真: 広場から野外展示へ進むと、そこは森でした。
進んだルートはNo2の地図の赤線です。
英語表記の標識が助かります。
*5
第一印象は、スウェーデンのスカンセンと違って派手さが無い事です。
一周してわかるのですが、娯楽施設や遊具などを置かず、北欧の古い民家が大自然と如何に調和しているかを見せている。
スカンセンの方が観光的には有名ですが、こちらの方が北欧の民俗や風俗を知るには良い。
< 6. 草ぶき屋根 >
実は、スウェーデンと比べるとノルウェーの方が古くて貧弱な民家が多いようです。
スカンセンでは白樺の皮で屋根を葺いていた小屋があったが、こちらでは写真のようなものが結構ありました。
これには断熱効果があるでしょうが、むしろ自然の厳しさ、建築材料の乏しさを連想させます。
正解はわからないが。
下の写真: これは19世紀半ばから使用された学校で、キリスト教団が運営したものです。
戸口に立つ女性はおそらくスタッフで、当時の教師の服装をしているのでしょう。
小学生の郊外学習なのでしょうか、これから入って行くところです。
< 7. 夏期用の小屋、ログハウス >
上の写真は外観で、下の写真はその内部で、囲炉裏が見える。
この小屋の正面には次の写真のNo185の標識が掛かっていました。
場所はSetesdal(ノルウェー最南端)で、建築年代は1500~1600、用途はSummer cottageと書かています。
< 8. 様々な解説と標識 >
英語表記で建物の場所、用途、年代、利用当時の写真が添えられています。
親しみを感じます。
左上の解説板: これは前述のNo6下の写真の学校の説明です。
右上の解説板: 木こり用小屋らしい。
1600年頃から使用されたオスロの北方の山中の小屋。
当時、木材が重要な資源となり、写真のような寝起きの為の仮の山小屋が作られた。
煙突が見えるので中に囲炉裏などがあるのでしょう。
*9
< 10. ゴール村から移築したスターヴ教会 >
この建築は1200年代です。
急こう配の屋根、鱗上の屋根板、龍の飾りが特徴的です。
東南アジアやタイの寺院の屋根を連想させる(最も蛇の象徴でしたが)
この手の木造教会は北ヨーロッパで11~12世紀に多く建てられ、最盛期には1000棟以上あった。
現在、最も多く残っているノルウェーでも、わずか28棟になった。
< 11. スターヴ教会の外観 >
< 12.ウルネスの木造教会、すべて借用 >
ここに写真を載せたのは、ノルウェーの教会建築と自然、大地の繋がりを感じてもらいたいからです。
上の写真: ルストラフィヨルドの高さ120mの崖の上にある教会で、建築は1130年とされている。
ヴァイキング建築とキリスト教会建築が結びついた教会で世界遺産です。
次回に続きます。
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