20161031

ロシアとバルト3国、ポーランドを巡る旅 6: 新幹線の車窓から



 

< 1.車窓から >

今日は、モスクワからサンクトぺテルブルグまでの新幹線車窓から眺めを紹介します。




 

< 2. 新幹線の停車駅 >

私達の乗った新幹線サプサンは756号で、モスクワを6:40発、サンクトぺテルブルグ着は10:40です。
(前回紹介した754号は間違いでした。)
途中、地図のAとB駅で停車します。

撮影について
この日、走行中は曇りで、時折、小雨が降りました。
しかし、ロシア大陸を650km横断し、北に行くにしたがって変化する景色を写すことが出来ました。
私は列車の進行方向に向かって左側に座り、西南方向を見ている。
写真は撮影順に並んでいます。



 

< 3. モスクワから30分以内の景色 >

ここまで来ると、周囲は鬱蒼とした森林になり、その間に民家が散在するようになります。


 

< 4. 最初の停車駅、地図A >

駅は、モスクワから約1時間後に着きました。
下の写真が停車駅のホームです。
新幹線の駅と言っても、在来線の駅と共用しており古いようです。



 

< 5. モスクワから1時間半以内の景色 >

上の写真も、A駅のホームです。
中央の写真の民家はみすぼらしく、廃屋かどうか不明です。
木々の黄葉が目立つようになって来ました。

新幹線について
サンプサン(新幹線)の線路は在来線と一緒で、ホームも同じものを使用している。
サンプサンは2009年に、ドイツのシーメンス製車両を購入し運転が始まった。



 

< 6. 2番目の停車駅、地図B >

ここは距離的に中間点の少し手前になります。
新幹線が止まる駅なのですが、周辺の建物からは大都会のイメージはありません。
大自然に囲まれた小都市の趣です。

この駅は人口56000人の都市、Vyshny Volochyokの中央西端にあります。
この地はバルト海に注ぐ川とカスピ海に注ぐヴォルガ川の結節点になります
古くはヴァイキングがスカンジナビアとビザンチン帝国を結ぶ毛皮の交易路でした。


 

< 7. モスクワから2時間以内の景色 >

上の写真は、B駅ホームすぐ横の踏切の様子です。
普段着の雰囲気はよくわかります。
中央の写真はB駅ホームすぐ横の景色で、新幹線の駅と言っても、すぐ森になります。
下の写真は川です。



 

< 8. モスクワから2時間前後の景色 >


 

< 9. モスクワから2時間半以内の景色 >

この辺りは、なぜか木々が少なく、草原が増えて来ました。
一番下の写真も左側には、ヤギの飼育が見られます。


 

< 10. モスクワから2時間半前後の景色 >

今まで車窓からいくつもの大きな湖を見ました。
ここで始めて、大きな牧草地や丘陵地帯を見たように思います
こちらでは黄葉が進んでいました。


 

< 11. モスクワから3時間前後の景色 >

中央の写真は湿地帯のようです。
下の写真は大きな川です。
ほとんどの川は護岸工事がされておらず、いかにも自然のままです。




 

< 12. モスクワから3時間半以内の景色 >

中央の写真の奥にも民家が見えます。
下の写真は、比較的新しい家屋が並ぶ住宅地のようです。


 

< 13. サンクトペテルブルグまで30分以内の景色 >

アパート群が目立ち始めました。

ロシアの国土の大半は平地で日本の45倍あり、人口は日本より少し多い。
一人当たりのGDPは日本の60%ほどですが、車窓から見た暮らしぶりはもっと低いように感じます。
大都市部のアパートや家屋は文化的な暮らしが可能だろうが、少し離れれば不便で生活水準が低いようです。


 

< 14. サンクトペテルブルグまで15分以内の景色 >

上の写真で、遮断機の右側の車止めの装置が凄い。
工場古いのが多いようです。


 

< 15. サンクトペテルブルグに到着 >

私達が乗って来たサプサンが下の写真の左側に見えます。
下車した乗客には、集団の観光客ほとんどいないようです。


感じたこと
モスクワと新幹線からの景色を見て、ロシアの広大さと人口密度の低さを実感した。

平野は果てしない森林でおおわれ、北部は湿地帯が多い。
広大ではあるけれど、未耕作地が多く、不毛とまでは言えないが、豊かな恵があるとは言えそうにない。
私が見た地域は、ロシアの起源となるキエフ大公国(9~13世紀)の北半分の領域で、当時の主要都市ノヴゴロド近くも通過した。
この地から生まれた王国は農業や牧畜で経済基盤を築けず、勇猛な遊牧民族が去った後、豊かな実りを求めて中央アジアやヨーロッパへと向かったのだろうか。


次回に続きます。




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