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今日は、ヴァイキングの三つの故地を簡単に紹介します。
ヴァイキングは今回訪れた北欧三国から誕生しました。
それぞれ趣が異なりますが、海岸や湖岸から生まれたことでは共通しています。
< 2. ヴァイキングの航路 >
赤丸が今回訪れた場所で、ここにはヴァイキングの有名な遺跡があります。
< 3. スウェーデン >
私が訪れたのは赤丸印のシグツーナSigtunaです。
ここはヴァイキング時代末期に栄えました。
実は、赤三角印のビルカBirkaの方がヴァイキングの遺跡としては有名なのですが、旅程の都合で省きました。
赤の線は、ヴァイキングの航路を想定しています。
スウェーデンの主なヴァイキングはこのメラーレン湖からバルト海を主に東方のロシアに向かい果ては黒海を抜け、イスラム圏と交易を行いました。
< 4. シグツーナのルーン石碑 >
上の写真: ルーン石碑。
ヴァイキング時代の8~11世紀に良く作られた石碑の一つで、墓碑や旅に出た個人を讃える文などが刻まれていることが多い。
スカンディナヴィアの人々は、このような碑文以外に文字を残さなかったので中世以前の歴史は口述の神話に頼らざるを得ない。
< 5、 シグツーナの湖岸の港 >
かつてはここからヴァイキングが船出していったのだろう。
< 6. ノルウエー >
私が訪れたのはオスロのビィグドイ地区にあるヴァイキング船博物館です。
この博物館には発掘された2艘のヴァイキング船があります。
このヴァイキング船が発掘された場所を赤丸で示しています。
赤の線は、ヴァイキングの航路を想定しています。
彼らは北海を抜け主に西方に進み、英国に侵入し果ては北米大陸に達していました。
< 7. ヴァイキング船博物館 >
上の写真: 発掘された9世紀初頭のバイキング船。
この非常に大きな船を見ると、ノルウエーのヴァイキングが荒波を乗り越え、遠洋航海を成せたことがよく理解出来ます。
下の写真: 地図の黒三角印辺りのフェリーから後部(北側)を見ている。
おそらく左側の島嶼部がヴァイキングの故地(発掘地)なのでしょう。
< 8. デンマーク >
私が訪れたのはロスキレのヴァイキング船博物館です。
この博物館には発掘された数艘のヴァイキング船があります。
このヴァイキング船はロスキレの湾から発見されました。
赤の線は、ヴァイキングの航路を想定しています。
デンマークのヴァイキングの有名な遺跡は他にユラン半島に2ヵ所ありますが、今回は遠かったので行っていません。
デンマークのヴァイキングは北海から英国、またフランスの海岸や河川から大陸に侵入しました。
< 9. ロスキレのヴァイキング船博物館周辺 >
上の写真: ヴァイキング船の造船技術が使われた船が数多く停留されていた。
下の写真: ロスキレ湾。
かつてこの地にはヴァイキングの村があり、彼らは春になるとここから出撃していった。
いずれ博物館を詳しく紹介します。
次回に続きます。