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今回は、ストックホルム中央駅で列車に乗るまでを紹介します。
ストックホルムと別れ、オスロに向かう途中、最後にもう一つ都市を訪れます。
列車チケットの手配の仕方も紹介します。
< 2.ストックホルム中央駅 >
上の写真: 構内にあった駅の見取り図。右がほぼ北。
緑の矢印がスウェーデン国鉄SJの1階にあるチケット取扱所で、下の写真がその入り口。
茶色の矢印が昼食のレストラン。
ピンクの矢印が2階にあるホームに降りるエレベーターの一つ。
< 3. チケット取扱所 >
上の写真: 受付カウンター。
最初に、写真左手前に見える番号発券機で順番の番号を入手し待つ。
受付カウンターの上部に表示される番号に従って行く。
下左の写真: 入った所にこの路線地図があり、ここに次の目的地カールスタッドとオスロの名があったので、ここでチケットの確認が出来ると安心した。
数日前に、中央駅のホームの車掌や地下1階のチケット取扱所で拒否されたのでほっとした。
下右の写真: はっきりは覚えていないのですが、上側の「Personlig service」を押して番号を得たと思います。
順番が来たので受付カウンターに行き、自宅で印刷したチケット(写真13)を見せて、「正規のチケットに交換したい」と言いました。
担当者は笑顔で「これでOK」と答え、拍子抜けしたが安堵もした。
事前の調べでは、正規チケット交換の必要ありと何処かに書かれていたように思ったので。
< 4.1階ホールの列車発着表示板 >
上の写真: 1階で、緑のチョッキを着た係員が気軽に相談に乗ってくれます。
下の写真: この表示板は1階ホール中央にあります。
左から発車時刻、行先、ホーム、列車番号、列車の種別が表示されている。
< 5. 1階ホール >
上の写真: 中央にある旅行案内所。
いつも人が並んでいる。
下の写真: ホールの北の端で、ここから長距離バス乗り場に行くことが出来る。
この写真の右手を少し戻った所に私が入った昼食のレストランがある。
< 6. 2階からの眺め >
上の写真: 眼下にホームを見る。
南側を見ており、リッダーホルメン島の教会が中央に見える。
1984年11月末、私は企業視察でスウェーデンを訪れた折、この駅の近くのホテルに宿泊し、このホームを眺めていた。
おぼろげながら当時の面影が蘇り、歩いた通りのクリスマスの飾りつけと肌寒さが懐かしく思い出された。
やっと果たせた! 私が最初の欧州旅行で訪れた国であり、最もカルチャーショックを受け、いつかまた訪れたいと願っていたスウェーデンとデンマークに。
当時、福祉と男女平等、生活と家族を優先することにおいて最も理想に近い国であったが、今回訪れて、さらに暮らしやすさと経済力が向上していることに驚いた。
下の写真: 2階駅舎を西側に出て直ぐの所。
< 7. 2階にて >
上の写真: 北側を見ている。
手前に高架の道路、その右手に長距離バスの乗り場が見える。
下の写真: 左手のボックスのようなものがエレベーターで、2階に幾つかある。
ホーム番号の表示があるので、これに乗り階下のホームに行くことが出来る。
エスカレータもある。
< 8. 15番ホーム 1 >
下の写真: この列車がSJの車両です。
< 9.16と15番ホーム >
上の写真: 地方鉄道の車両。
実は、カールスタッドまではこの列車に乗って行きます。
この発車時刻は13:25なのですが、10:15には16番ホームに停車していた。
ただ扉は間際まで開かない。
下の写真: ホームの奥(北側)に見えているのは、駅舎の2階です。
< 10.昼食のレストラン >
上の写真: 私が注文したもの。
この店はスウェーデンでよく見かけたオープンサンドの店です。
私は既にパンの上に食材が盛りつけられたものを選びましたが、多くの人は様々な食材をチョイスしていました。
ホール内にあるので便利です。
食事する所や弁当(サンドイッチ詰め合わせ)の販売は、この一角にあります。
恥ずかしい話なのですが、今回の旅行でレストランらしい所に入るのはこれが初めてでした。
ホテルの朝食以外、ほとんどは食事抜きかコンビニのサンドイッチでしのいでいました。
理由は、食べる時間が惜しく、食事が高額で、また海岸のレストランをトラブルで一度逃したことなどです。
ちなみに上記注文の支払い額は150クローナ、1900円ほどです。
< 11. いよいよ乗車です >
車掌がやって来て扉を開け、私たちが乗車出来たのは出発の20分前だったと思います。
この頃には、各車両の扉の周辺に5~6人ほどの待ちが出来ていました。
乗ってみると、やはりローカル線の車両で室内の木張りは古びた感じがしました。
それでも座席はゆったりしており、趣のある室内でした。
これこそ一人旅と少し楽しくなりました。
これ以降、北欧で乗る車両は、一部の路面電車を除いて近代的で新しいものばかりでした。
やがて車掌が検札に来ました。
私は先ほどの印刷したチケットを見せ、無事すべての手続きが問題なく終わりました。
パスポートの提示や、ロシアで経験したような厳重な身体・荷物のチェックは遂になく、時間に余裕を見ていたのですが、あっさり終わった。
この検札の時、半数以上の客はスマホを提示していた。
私がこの中央駅に到着したのは9:30頃でしたから、3時間半も駅で時間を潰していました。
当初、この時間で市内を数か所見学したかったのですが諦めました。
それは疲れが溜まっていたのと、初めてのチケット手配と一人での列車乗車にびびってしまったからです。
< 12. いよいよ出発 >
シグツーナとストックホルム4泊5日の旅はこれで終わりです。
好天と心温かい人々に恵まれ、様々なトラブルに見舞われながらも、多くのものに触れることが出来ました。
駆け足の旅で、何か得たものはあるのかと自問自答してみるが、この国の社会経済や人々の暮らしがわかったとは言えない。
しかし、人々の物心両面の豊かさが想像以上であり、発展と社会変革が続いており、これからも良くなるだろうと感じることが出来た。
少なくとも日本は完全に取り残されていると確信した。
このことを肌で感じられたことは大きい、けっして日本に居ては得られないものです。
しかしこの国の将来に一抹の不安も感じた。
それは移民の多さと経済が国際化する中で、米国と同じような分裂と格差が生じ始めていることです(一部は書籍の知識です)。
かけがえのない旅の1/3が終わろうとしています。
次は、スウェーデン最後のカールスタッドです。
* 鉄道チケットの手配について
これまでの海外旅行はほとんどが添乗員の付いたツアーへの参加でした。
今回は観光ではなく、じっくりと北欧を観察したいと思い、個人で旅行することにしました。
但し、徹底的に節約することにし、手配はすべて自分で行いました。
事前に、ホテル、航空機、鉄道、フェリーを数か月前からインターネットで行いました。
ただし各都市のパス(観光や交通の利用し放題)は現地購入にしました。
< 13.列車のチケット >
これはストックホルム中央駅からカールスタッド中央駅までのチケットです。
旅行の半年前にインターネットで申し込み、自分で印刷したチケットです。
これで乗車出来ました。
幾らか参考になる情報を記しておきます。
このチケットは2等で指定席、予約時にインターネットで座席図から席を自由に選べた。
鉄道は国鉄の運営ですが、この車両は地方鉄道のもので、Tågabの表記がそれを意味します。
チケットの発着駅記載の下にある表記は左から出発時間、到着時間、列車番号、車両番号、席、窓側を意味しています。
< 14.鉄道チケットの予約サイト >
このサイトで手配していないのですが、旅行計画の初期はこのサイトを良く見ました。
ここで北欧三ヵ国の都市を効率よく最安値で巡るには、どの鉄道と航空機、フェリーを組み合わせるべきかを調べました。
他に日本の旅行会社のサイトも参考にしました。
しかし、チケットを手配する段になると、使えませんでした。
それは何か月も前の手配が出来ないこと、細かな選択が出来ないこと、さらに料金が高かったからです。
< 15. チケットを手配したサイト、https://www.acprail.com >
これは偶然見つかり、使って行くと最も詳細に予約出来たので、これで手配しました。
サイトは英語表記ですが、google翻訳が可能です。
但し翻訳をかけると、表記がおかしくなるので注意。
このサイトの使い方について記します。
駅名は英語かスウェーデン語で入力してください(予めMapで駅名をコピー)。
片道なら、Departureだけに年月日を選択して下さい。
時間は早めを入力したらよい(以降リストアップされる)。
Senior(60以上)なら下の段に人数を、上の段はゼロを入力して下さい。
シニアは安くなるので必ず入力。
入力が終わったらSearchをクリックしてください。
< 16. 記入欄 >
ここでは年齢を入力、他は同じです。
さらに進みます。
< 17. 列車の候補 >
自分の気に入った時間の列者をクリックすると、クラスと料金が表示されます。
安いのは払い戻し不可能な分で、私はこのタイプにしました。
この金額をクリックし、先に進みます。
この先もいくつかの選択肢があります。
購入は早ければ早いほど安くなり、席も空いています。
私の場合、半年前でも最適な時間の列車で安い席は無くなっていました。
次回に続きます。