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今回は、ストックホルムのユールゴーデン島入口にある北方民族博物館を紹介します。
またストックホルム中央駅でのバス停探しの失敗も紹介します。
* バス停探しの失敗
ユールゴーデン島に行くためにバス停を探す必要がありました。
事前にグーグルマップで調べていたのですが、どうしてもこのバス停の位置が不明瞭でした。
今回、旅行で使う他のバス停はほぼグーグルマップで確認できましたが、ここだけは別でした。
乗るバスの路線は69番で、バス停はCentralen から Djurgårdsbronまでです。
非常に分かり難いので、以下の地図と写真を使って説明します。
< 2. 地図、上が北 >
上の衛星写真: ストックホルム中央駅でバス停を探して歩き回った経路。
朝、エルブシェ駅から電車でセントラルシティまで行き、地上に出ました。
黄色の直線の破線が電車、オレンジの破線が地上に出る経路です。
そして駅前の大通りVasagatanが高架道路と交差している所に向かいました(写真3)。
高架下にバス停はあったのですが、No.69の表示はありませんでした。
通りがかりの老婦人に尋ねたところ、高架道路上にあるだろと教えてくれ、さらに途中まで一緒に行きました。
オレンジ色の実線を進んだ。
しかし、道路は工事中でバス停は無くなっていました(写真4と5)。
そこでまた別の夫人に聞くと、中央駅まで戻りなさいと言われた。
そして中央駅に入って、北側のシティターミナル(長距離バス用)の方に向かった。
オレンジ色の破線を進んだ。
しかし、そこにも無かったので、諦めて高架道路の上に出た(写真6)。
この道路沿いにバス停があり、東行きが目的のバス停(中央駅寄り)でした(写真7)。
写真3の地上に出てから、バス停に辿り着くまで35分かかりました。
下の地図: 赤線が69番のバスで、白丸で乗り、黒丸で降りた。
黒の矢印が北方民族博物館です。
路面電車に乗り換えて、さらに近くまで行くことは出来ます。
< 3.バス停探し 1 >
上の写真: セントラルシティから地上に出た所。
Vasagatan通り沿いのビルから出た。
下の写真: 高架の右手奥が中央駅。
< 4.バス停探し 2 >
上の写真: 高架下のバス停。
下の写真: 右手の階段を昇って高架道路に出た(西向き)。
西側を見ている。
< 5.バス停探し 3 >
上の写真: 高架道路上の工事でバス停が無くなっていた(東向き)。
下の写真: 中央駅に戻る。
< 6.バス停探し 4 >
高架道路の上から撮影。
< 7. 目的のバス停 >
左下の写真: バス停内の上部に3路線の運行状況が表示されている。
バス路線69、バスの行き先Blockhusuddeen、到着時刻の表示が見える。
これに乗ります。
右下の写真: バス停内にバスの時刻表が貼られている。
あまり待つことなく目的のバスに乗れた。
私はバス停の探し方を間違っていた。
私はグーグルマップでバスが東に向かって走るのがわかっていたので、この高架道路上を中央駅の近くから探すべきだった。
ストックホルム中央駅周辺の市内向けバスの停留所は分散しており、非常に探し辛いので、皆さん気を付けてください。
私はバス停のマップを見つけることが出来なかった。
* 北方民族博物館へ
< 8. 降車したバス停Djurgårdsbron >
ここまでのバスの乗車時間は9分です。
上の写真: ユールゴーデン島に掛かる橋と北方民族博物館が見える。
下の写真: 今、バスが走って来た道(西側)。
< 9. 橋の上から 1 >
上の写真: 西側を見ている。
下の写真: 東側を見ている。
< 10. 橋の上から 1 >
下の写真: 橋の東南側、ユールゴーデン島の入り口にあるビジターセンターが見える。
< 11. ユールゴーデン島に入った >
上の写真: 今渡って来た橋を振り返る。
下の写真: この道を進むとユールゴーデン島に入っていく。
< 12. ビジターセンターと北方民族博物館 >
上の写真: ビジターセンターは最近出来たらしい。
ここでストックホルムパスがやっと購入できる。
前日、訪れた二つの博物館は無料だったので、このパスは不要だった。
しかし今日から訪れる博物館は有料なので、このパスを使います。
このパスで、多くの博物館、クルーズ、Hop on Hop offバスを追加料金なしで利用します。
私の購入したパスは、2日間で845クローナ(10745円)でした。
結構高いのですが、利用したドロットニングホルム宮殿への往復クルーズと入館料だけで340クローナしますので、十分元がとれます。
ただ貪欲に観光せざるを得なくなることが問題と言えました。
またトラベルカードは72時間で240クローナ(3058円)でした。
これも全ての交通機関(地下鉄、路面電車、バス、電車)が使えるので非常に便利です。
渡し舟やフェリーも使えるのですが、使う機会はなかった。
この二つのカードの開始時間は私の使用開始からスタートするので、これも使い勝手が良かった。
ここではスムーズに購入出来たが、他の二ヵ国のカードは開始時間の設定が異なり、少し手こずることになった。
購入する時、担当者が「このパスは交通手段に使えない」との注意があったので、私は「72時間用のトラベルカードを持っている」と答え、納得してくれた。
このようなパスを買う時でも、いくらかの英語が必要になりました。
下の写真: 北方民族博物館Nordiska museet。
外観は宮殿のような建物ですが、中は大きな吹き抜けのフロアが占めており、その周囲を囲むように細長い展示室が続いている。
したがって展示規模はそれほど大きくはない。
確か3階建てだったと思う。
< 13. いよいよ博物館に入館 >
ここでは荷物をロッカーに入れなければならなかったと思います。
今回の旅行で、入館時のロッカーは全て無料で、コインが必要な場合は館員が貸してくれました。
上の写真: 入館すると巨大な座像が目に入る。
これはスウェーデンがデンマークから独立を果たした時のグスタブ・ヴァーサ王です。
ここでは16世紀以降の北欧の生活様式―室内、衣服、農工具、陶器
などと現代の照明器具、ラップ地方(サーミ人)の暮らしが紹介されている。
< 14. 衣服と家具 >
上の写真: 1860年代の衣服。
< 15. 農家と照明具 >
< 16. サーミ人 >
上の地図: サーミ人の居住地。
* 感想
この博物館の展示も照明が暗く、さらにセンサーで観客を感知して展示用照明が点くようになっており観客が少なかった為、本当にひっそりとしていた。
おかげでじっくり見れましたが。
何かもう一つ得るものが無かったように思う。
海外から来た人間には、数百年前からの風俗を見ても、北欧を理解することが難しいのかもしれない。
全体の印象は、北欧の文化は西欧とキリスト教の影響を強く受けているらしいことでした。
現代北欧の政治経済社会は素晴らしいので、何か西欧との違いを発見したかったのだが見つけることが出来なかった。
照明器具や椅子などの家具のデザインには北欧らしさ―シンプル、機能性、そして木質を生かした特徴、があるように感じた。
今回、北欧を歩き回って不思議な感覚に囚われたのは、異なる人種(顔)が予想以上に多い事でした。
東欧や中東からの移民が多いこともあるのだろうが、他に理由がありそうです。
北欧三ヵ国の多くは紀元後に移って来たゲルマン人だが、スラブ圏と接しており、また先住民族のサーミ人、隣国のフィンランド人はモンゴロイドなので、元々、人種の交配が進んでいたのだろう。
この博物館の100年前の風俗を見て感じた貧しさは、スウェーデンの自然景観や多くの移民を出した歴史に繋がっている。
次回に続きます。