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今日も次回に続いて旅行中、親切にして下さった方々とのエピソードを紹介します。
北欧の人々の心の温かさに感動です。
また日本に好印象を抱いている人の多さに驚きです。
* オスロにて
< 2. オスロで >
朝、オスロのナショナルテアトレット駅に入って行くと、早々にどちらに行くべきかわからなくなりました。
この駅は地下鉄と郊外電車が入っており、ちょうど通勤時間でもあり沢山の人が足早に通りり過ぎて行きます。
私が立ちすくんでいると、一人の中年女性が近寄って来て、どうしたんですかと聞いてくれました。
私が行先を伝えると、乗るべきホームへの行き方を教えてくれました。
お陰で、スムーズに予定通りの地下鉄に乗れました。
この地下鉄に乗っていると、乳母車を押した男性が私の向かいに座り、「あなたは日本人ですか?」聞いて来ました。
私がイエスと答えると、彼は親し気に喋り始めました。
彼は数年前、長男を連れて奥さんと日本を1ヵ月旅行し、京都観光や富士山登頂をしたそうです。
写真の子は次男のようです。
彼は日本旅行のことが懐かしく、色々と話をしたいようでした。
私も1984年の前回と今回の北欧旅行について話をしました。
彼は私に多くの質問して来たのですが、私が答えあぐねている間に、彼の降りる駅に来てしまった。
私は英語の未熟さに腹立たしくなり、申し訳ない気持ちで一杯になりました。
彼は別れる少し前に、「あなたの今日の日程はどうなっていますか?」と聞いて来たので、私の日程表を見せると驚いていました。
それもそのはずで、この日は30分から1時間刻みで12カ所を巡る予定だったからです。
彼はこれから私が行くSognsvann Lakeは良い所ですよ、また次に訪れるコペンハーゲンは素晴らしと言ってくれた。
今思えば、予定を変更して、彼ともっと話しをすれば良かったと後悔しています。
なぜ北欧の人は、こうも私を日本人だと分かり、日本に好印象を持っているのだろうか?
この謎は解けないまま帰国することになった。
ここでも日本との違いに気づかされることになった。
それは彼が平日の午前中にも関わらず育児をしていること、また家族で1ヵ月間も海外旅行していることです。
北欧では年間5週間の有給休暇を取らなければならず、この内4週間の連続休暇が許されるのです。
これが長期の旅行を可能にしているのです。
既に述べましたが、女性だけでなく男性も育児休暇を取らなければならず、男性の取得すべき日数は増える傾向にあります。
これらのことが、北欧諸国の出生率を高め、労働者の意欲向上に繋がっているのです。
日本にはこの発想が欠落しています。
* デンマークにて
< 3. オスキレ駅のバス停にて >
バイキング博物館行きのバスが分からず、バスターミナルに座っている若い女性に聞きました。
彼女は答えることが出来なくて、横にいた高齢の男性が代わりに教えてくれました。
教えられたターミナル番号に行き、来たバスに乗り、運転手に確認すると大丈夫とのことでした。
運転手の近くに座りたかったのですが、空きが無かったので奥の方に座りました。
発車してから私は車窓の景色を追い、どこで降りるか迷っていました。
すると前の方の女性が降りる時、こちらを向いて笑顔で「バイキング博物館、次ですよ」と教えてくれました。
皆、実に温かく迎えてくれた人々でした。
< 4.野外博物館とヒレロズ駅で >
広い野外博物館内を巡っていると、出なければならない予定時間が近づきました。
私は出口への道に確信が持てず、かなり疲れて来たこともあり、ちょうど博物館の高齢の職人が目に入り、出口を尋ねました。
二言三言言葉を交わす内に、またもや彼は「あなたは日本人ですか?」と聞いて来ました。
わたしがそうですと答えると、「あなたはバスに乗るのですね?」と聞いて来たので、そうですと答えた。
すると彼はこちらに来なさいと言い、車両用のゲートまで一緒に行き、鍵を外しゲートを開けてくれました。
彼は終始笑顔でした。
そこから直ぐに広い道路に出て野外博物館前のバス停に迷わず辿りつくことが出来た。
ヒレロズ駅を降りて、フレデリクスボー城行きのバス停がわからず、近くを歩いている老齢の女性に尋ねました。
彼女は足腰が弱いにも関わらず、数十メートルを一緒に歩いてくれたが、結局わからないと残念そうに言った。
この時、運よく男性が通りがかり、彼女は彼に私を託して去りました。
彼はバスターミナルが見える所まで私を案内し、くどいほど302の番号を連呼し、私の理解を確認して去りました。
ここからバスに乗り、無事に目的地い着くことが出来ました。
旅行も2/3を終える頃には、私は迷う前に手当たり次第に誰かに聞くようになっていました。
私は図々しくなっている自分に驚きました。
< 5. コペンハーゲンの王宮付近で >
上の写真は朝、クリスチャンスボー城の横の広場に行った時の事でした。
上の写真の広場で、骨董市が行われている予定でしたが、誰も居ません。
諦めて別の所に行こうとした時、一人の若い男性がわざわざ近づいて来て私に声をかけました。
私は不安になって無視して去ろうとしたのですが、彼は怪しいものではないと、申しわけなさそうに話しかけて来ました。
彼は私に手助けしたいと言っているようでした。
私は彼にここで骨董市があるはずだがと尋ねました。
すると彼はスマホを取り出し、調べて事情が分かったようでした。
彼は私に「あなたは英語が話せますか?」と聞き、私は「少し」と答えました。
彼は無い理由を説明したいようでしたが、私は聞くことを諦めました。
私は残念そうにしている彼に別れを告げて去りました。
他の観光を終えて、寄ってみると骨董市はやっていました。
始まる時間が異なっていたようです。
彼には悪いことをしてしまった。
下の写真は、王立図書館内のロビー付近です。
図書館に来れば、私のアンケートに答えてくれる人が居るかもしれないと思い訪れました。
すると喫茶の前に、二組の日本人の母子が座っていました。
話を聞くと、二人のお母さんは日本出身で、デンマークに来て暮らしているとの
ことでした。
二人からは貴重なデンマークの情報や感想を聞くことが出来ました。
後日、紹介します。
次回に続きます。