20180417

何か変ですよ! 115: 誰の責任? 4




*1


前回、日本は崖っぷちに立っていながら脱出が困難なことを見ました。
なぜこのようなことになってしまったのか?
この謎を解きます。


 
< 2. 国民の現状 >


はじめに

誰でも崖っぷちに立てば自分が危険なことがぐらいわかります。
しかし、多くの人は日本の凋落に気付いていない。

保守的な人々(Aタイプ)は、東アジアの脅威に目を奪われ、経済の先行きや他の危機を一切省みない。

革新的な人々(Bタイプ)は、架空の脅威より進行している衰退、特に緊急性のある政治腐敗に危機を見ている。

無関心な人々(Cタイプ)は、成行きに楽観的で政治に無頓着です。

これまで日本の社会経済の劣化を見て来ました。
最も重要な幸福度と民主度、所得は年々低下し続け、既に先進国レベルから脱落し、特に安倍になってから急降下している。

それでも大半の人は、この凋落傾向に無頓着です。



* 国民はなぜ危機や凋落に無頓着なのか?

人は世界に目を向け、世界史を知ることで、日本の偏狭な通念やドグマから逃れることが出来るはずです。
しかし、この望みは益々低下する若者の内向き志向で叶えられそうにありません。

ここでもまた八方塞がりです。


ここで少し視点を変えます。


 
< 3. 投票率と信頼度 >


日本の国政選挙の投票率は年々低下し現在53%です(2017年)。
年齢別に見ると20歳代は33%で、年齢と共に上昇し60歳代で最高の72%になります。

それでは幸福度、民主度、所得が高い国の選挙事情はどうでしょうか?
北欧スウェーデンの投票率(2014年)は20歳代で81%、年齢と共に上昇し70歳で最高の92%になります。

日本の若者の政治意識の低さが際立っています。
高齢者も低いが差は少ない。

無関心な人々が政治に目覚め、選挙に行かない限り、日本は凋落から出し得ない。
選挙に行かない若者こそが日本再生の鍵になる。

もし若者に、「投票に行ったらどうですか」と声を掛けたら、おそらく、「無駄なことはしないさ」との返事が返ってくるでしょう。

なぜ北欧と日本の若者の政治意識にこれだけの差があるのでしょうか?

文化が違うから、日本の政治が腐敗しているから、どちらも正しいが、答えにはならない。

実は、北欧では小学校から政治教育が行われているのです。
小学校で環境問題を学び、中学校以上では支持政党に分かれ社会問題を議論します。
高校、大学では学校運営に必ず学生代表が関わります。

こうして北欧の若者は、社会や政治に関心を持つだけでなく、自ら社会や政治に関わることで社会人の自覚を得るのです。
そして彼らは大人になると、何らかのボランティア活動に参加して行くことになる。

一方、日本は学校教育の場に政治を持ち込むことを禁止しています。

これが答えです、つまり日本の教育が悪いのです。

なぜ日本は、この素晴らしい教育プログラムを採用しないのでしょうか?
理由は、若者が政治意識を持つことを政府が恐れるからです。
発端はGHQや安保闘争の時代まで遡るでしょうが、未だに国民を信じることが出来ず、政府転覆を恐れているのです。
まるで百年前の植民地支配です。

与党(自民党)にとっては、マスコミの支配が完了しつつある中で、政治に無関心な国民は長期政権保持に好都合です。

つまり、無知を培養する非生産的な政策を許している国民にこそ、経済低迷と社会衰退、さらには腐敗政治を招いた責任があるのです。

国民は、半世紀以上掛けて自ら墓穴を掘り続けているのです。



* なぜ経済成長が起こらいなのか?

戦後、多くの先進国で政治不信が高まっているが、中でも酷いのが日本です。
不思議なことに、同期するように長期の経済低迷と賃金低下が起きています。

政治不信の元凶は政府、つまり内閣にあると言えます。
(原因は官僚にもあるが、本来内閣が監督するものです)
しかし内閣は所詮、国民が選んだ議員であり、低俗な内閣は選挙人(国民)の責任です。
それ政府が悪いから経済も悪いのでしょうか?

ここでもまた堂々巡りで、解決の糸口は見えない。


ここでまた視点を変えます。


 
< 4. 組合組織率と生産性 >



日本の労働組合組織率は18%、米国は12%です(2008年)

日本に比べ所得格差が少なく、生産性と所得が高い国の労働組合組織率はどうでしょうか?

北欧4ヵ国(アイスランド、スウェーデン、デンマーク、フィンランド)の労働組合組織率は70~0%です(2002、2008年)。


実は、この違いに解決の答えがあるのです。


なぜ米国の経営者の所得が1980年代末から急増したのでしょうか?

ストックオプションが高額所得の主な源泉ですが、真の理由は別にあります。
この頃から労働組合の力が削がれ、労働組合による牽制がなくなったことで、この高額所得の歯止めがなくなった。
当然、その一方で労働者の賃金は抑えられた。

日本を含め欧米政府は、1980年代から協働して労働組合潰しの大キャンペーンを行い、上記のような組織率まで低下したのです(中曽根、レーガン、サッチャー)。

つまり労働組合組織率と所得格差に逆相関(組織率が高いと、所得格差は低い)
があるのです。

なぜ組織率が高いと、生産性と所得が上がり、さらには政治への信頼も上がるのでしょうか?

この政策は、今後の日本再生に不可欠です。

北欧の労働事情を紹介します。
労働者の賃金は職業毎に一定で、企業や男女などによる差はありません。
当然、正規・非正規や移民との差もない(国によって差がある)。
労働者の有給休暇や育児休暇などの処遇は国で統一されており最高水準にあり、これが少子化対策から個人の幸福度を高めることに繋がっている。

ここまでは国民の基本的人権や社会保障の充実と言えるでしょう。
しかし、これらが女性の活躍や出生率増加、労働意欲向上、生涯学習意欲などにも繋がっているのです(他の政策も関わっていますが)。


それではなぜ北欧の労働事情が生産性や所得増に繋がるのでしょうか?

北欧では、上記の労働条件の整備により、労働組合は経営者と対立せず、労働組合の代表は企業経営に参画します。
国政段階でも経済界と労働界の代表が協議し、新産業育成や産業競争力の政策を打ち出し、実施に協力するのです。

ここが日本と大きく異なっています。

例えば、安倍政権で新政策を提言する審議会には、安倍にとって都合の良い経済界サイドの識者ばかりか、まったく労働者代表を入れない。
今まで、いくら自民党と言えどもここまで酷くはなかった。
どちらにしても、日本の審議会は政府に都合の良い偏向したものが多い。

これでは労働界の反発は必至であり、施行されても労働者に良いことにはならない。

そして北欧において企業の国際競争力を高める為には、競争力が低くて賃金が払えない企業には退場してもらい、労働者も転職していきます。
失業者は職業別給与だから転職しても同一賃金かそれ以上を得ることになる。
当然、この失業者の再就職までの補償と再教育は国によって充分に行われている。

こうした労働条件の整備と、労使の協力があって初めて、生産性、国際競争力、所得が上昇し続けているのです。
この好循環が、国民の政治への信頼を高めることに繋がっている。

これで日本の企業利益が増大する一方で賃金が下がり続け、経済が成長しない理由です。

つまり、政府や経済界、保守系マスコミによる労働組合潰しを容認し、労働条件の悪化を見過ごして来た国民にこそ責任があるのです。


 
*5


* まとめ

国民が崖っぷちに立ても危機感を持たず、諦めている理由は、「低い政治意識」と「労働界の低迷」にあります。

前者は、学校での政治教育禁止が最大の理由で、これが若者の政治への無関心を生み、ついで選挙に行かないことに繋がる。
これは長期与党政権にはありがたいが、多くの国民にとって墓穴を掘ることになる。

時間はかかるが改善出来る、しかし自民党では無理です。


後者は労働組合潰しが発端で、労働界の訴求力低下により、労働条件の悪化が深刻でも、国民には打開策がない。
こうして政府と経済界は労働を置き去りにして発展を企てるが、当然のように労働者の意欲低下や労働界の反発が続くことになり、混迷が続くことになる。

この対策は、北欧を真似するだけでは困難で意識の大転嫁が必要なのでこれまた自民党では不可能です。


 
*6


次回に続きます。











20180416

岡山と広島を訪れました 7: 縮景園 2





*1

今日は、前回に続いて縮景園の後半を紹介します。


 
< 2. 庭園マップ、上が北 >

私は地図上の赤矢印の方向に歩いており、写真もほぼその順に並んでいます。
今回は、Mから始めSまでを紹介します。



 
*3

 

< 4. 跨虹橋(ここうきょう)


 
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*6

この庭園の唯一の欠点は、遊歩道が個人の散策に適しているのですが、団体には狭いことぐらいでしょうか。

 
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< 8. 庭園で見かけた鳥や鯉 >


 
< 9. 一周して来ました >

桜が満開でした。


 
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今回の旅行で、やっと満足出来る桜に出会えました。
青空に桜が輝いていました。
素晴らしく、晴れやかな気持ちになりました。





 
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上の写真: 入場門近くから見た広島県立美術館。

下の写真: 広島県立美術館内の喫茶店から庭園を眺める。

 
< 12・ 広島県立美術館の所蔵品 >

左上: 伊万里柿右衛門様式色絵馬、磁器、17世紀後半。

右上: 六角紫水、暁天獅子吼号の図蒔絵手箱、1930年作。
美術館の説明抜粋
「漢代漆芸技法から長い苦心の末に習得した様々な彫刻線を駆使して自在に描き、新たな表現を追及したこの作品で、帝国美術院賞を受賞。洞窟に差し込む暁光をあびて吼號する、堂々とした獅子の佇まいからは、困難を乗り越えた作者の自身とゆるがぬ信念が感じられます。」

中央: 平山郁夫、天山南路(昼)、1960年作。

下: サルバドール・ダリ、ヴィーナスの夢、1939年作。


* 広島県立美術館を見て

当初、入館することを予定していなかったのですが、シニアは無料だと言うことで、他の観光を止めて、こちらにしました。

有名な作品では、サルバドール・ダリの1、2点と平山郁夫の数多くの絵画が目立ちました。
平山郁夫さんは広島の生まれなので、所蔵品が多いようです。

興味を持ったのは写真の色絵馬で、伊万里柿右衛門様式にこのような造形物があることをまったく知りませんでした。

また六角紫水の独特の世界観に足が止まりました。
彼は広島出身と言うことで、数多くの所蔵品がありました。
私が興味を惹いたのは、日本が満州事変にのめり込んでいく暗い世にあって、漆工芸の新展開を必死に模索していたことです。
芸術家と戦争について考えさせられた。

同様に、ダリの作品も正に大戦へと突入する時期に写真の絵を描いていたのです。

有意義な時を過ごしました。


次回に続きます。






20180415

何か変ですよ! 114: 誰の責任? 3




*1


前回、政治意識の低い多数の人々に非があると言いました。
彼らは腐敗政治を招いた間接的な加害者だが、一方で被害者でもある。
倒閣は重要ですが、この視点は不幸を繰り返さない為に必要です。


はじめに

腐敗の極にある安倍政権の倒閣は絶対です。

しかし、例え倒閣が成っても社会・政治状況が今のままでは、また暴虐な首相の再来を招くことになる(直ぐには起こらないが)。
もっとも放置していも、暴虐になって行くだけですが。
つまり、私達は絶望の淵に立っている。

ほとんどの方は否定するはずです。

それではオバマ大統領誕生の後に、なぜハイエナのような不動産屋、それも政治の素人が大統領になったのでしょうか?
極論すれば、国民の冷静な思いが選挙に反映されなくなっているからです。
ブッシュへの失望から国民は沸騰し、今度こそはと期待したが失望し、次は真逆の人物(ブッシュより酷い)を大統領に選んだのです。

この背景は複雑ですが、日本が教訓にすべきことがあります。


 
*2


* 米国に見る悪循環

A: オバマ政権下では共和党が議会を占めていた。

オバマは議会の反対や妥協の為に、思うように改革が出来なかった。
これが大いなる希望から失望に代わり、また保守勢力の必死の巻き返しが起こった。

B: 既に格差が拡大し、低所得層の不満が社会の分断を生んでいた。

90%の国民は30年以上所得が増えず、繰り返すバブル崩壊で長期失業者が増えていた。
改善されない状況に業を煮やし、白人労働者は黒人や移民に不満をぶつけ、分断が生まれた。


C: 超富裕層の資金力と保守的なマスコミが選挙を支配するようになっていた。

格差拡大の結果、少数の超富裕層による政治支配が進み、経済重視の規制緩和が加速し、さらなる格差拡大とバブル崩壊、財政悪化の悪循環を生んでいる。
規制緩和で保守化(娯楽化)した巨大マスコミの影響で、国民は真実を見定めることが出来ず、さらに資金力が選挙を左右するようになっていった。

このような状況で社会の分断が煽られ、大半の国民は本来の敵を見失い、むしろ敵側についてしまった(よりによって正すべき相手に権力を与えた)。
これが、今の幼稚で自称天才の大統領を生んだのです。

驚くべきことに世界の評価は、この米国の状況はまだ日本よりかなり良好なのです(大統領の事ではない)。
日本は米国に比べ政治腐敗度が同程度、民主度と報道の自由度はかなり低い(安倍の数年で急激に悪化)。


私達は何を学ぶべきか?

例え、首相の首が代わっても、国政の腐敗を後押した自民公明両党が過半数を占めている限り、腐敗から脱することは出来ない。

日本の経済格差と社会分断は米国ほど酷くはないが、別の分断が深刻です。
それは経済界と労働界、右派と左派との対立で、労働界と左派は完全に弱体化している。

圧倒的にマスコミ報道が政権側に加担しており、選挙は自民党に有利になっている。


つまり日本の状況は安倍が去っても悪循環を繰り返しながら、手本である米国より先に奈落の底に向かうことになる。

安倍の継続はあり得ないので、安倍が去ったとしてシュミレーションします。


 
< 3.2018年4月14日 >


* 安倍が辞めて自公が政権継続する

与党(自公)が首相の首を挿げ替え新政権が発足し、何が変わると思いますか?

前回、取り上げた問題は払拭されるでしょうか?

A: 「官僚は国民を欺き、国民を完全に無視するようになった」
B: 「経済政策は基本的にバブル頼りと短期成果狙いで、ほとんどの国民は長期的に所得と福祉の低下に見舞われ、さらに国の財政破綻を早めるだけに過ぎない」

C: 「弾圧されて真実を伝えなくなったマスコミ、シビリアンコントロールが効かない自衛隊、米国追従と隣国敵対外交、日本の先進国を示す指標が軒並み低下など」

Aは一時、良く見えてもすぐに元に戻る。

理由は、長年与党の自民党は官僚と一連托生(相互補完)の関係にあり、決して抜け出すことが出来ないから。
自民党は政策立案(法案作成)、議員の選挙対策としての便宜供与(加計や森友事件、注釈1)、選挙資金確保(補助金などの還流)で官僚に依存せざるを得ない。

官僚も、今回の安倍政権のように逆らわない限り自由放任で、かつ忖度すれば出世させてくれるなら異存はない(誇りは既に消滅)。


Bについては悪くなるばかり。

理由は、米国流の自由放任経済とマネタリズムから抜け出せないから。
金融業偏重と企業優先の規制緩和、富裕層と企業への減税路線を変えることはない。
これは自民党が経済界と癒着しているだけでなく、米国から離脱出来ないことにある。
経済政策のポリシーも米国一辺倒で、西欧や北欧は同じ資本主義国でありながら別のポリシーで成功しているにも関わらず。


Cについて、右翼の安倍が去ると最悪の状況は一端去るが、また悪くなる可能性がある。

自民党議員の旧態以前とした体質(世襲制に代表される強い保守傾向)が致命傷です。
世論の圧力で、一時はカムフラージュ出来ても、化けの皮は直ぐ剝がれる。

それは議員の民主主義意識の低さ、後進国並みの女性差別観、報道の自由度の低下に満足している異常さに見られる。
要職にある自民党議員の発言に、「国民に主権があることがおかしい」「友達に国境はないと言う嘘を教えるな」「強姦するぐらい元気な青年の方がいい」など。

つまり、一時しのぎに過ぎない。


 
< 4.バブル崩壊に御用心 >


* 野党が政権奪取する

解散総選挙によって野党が政権を奪還したとし、どこまで良くなるでしょうか?

Aはかなり良くなるはずだが、困難が待ち受けています。

先ず、正そうとすれば官僚の猛烈な造反に合い、さらに保守系マスコミの反キャンぺーンの大合唱に晒されます。

政権経験の少ない野党が官僚の造反に対抗するには国会議席の過半数が必要です。
さらに野党は報道の自由を保証するので、現状の偏向したマスコミの餌食になる可能性が高い。
この二点について安倍は楽勝でした(放任と弾圧で)。

この間、国民が冷静に見守ることが出来れば良いのですが・・・。


Bについては、悪化を一時止めることは出来ても継続が困難です。

日本の経済は、米国流の自由放任経済とマネタリズムが学界、経済界、官僚、与党の一貫体制運営され、さらに米国との繋がりが強固です
この米国流経済の欠点は現象面でも理論的にも明らかにされ、対策も提唱されている。
しかし、既述のように多くの欧米諸国は抜本的な対策が取れず、抜け出せないでいる。

この状況で先進国の物真似しか出来ない日本が単独で米国を振り切り、新たな経済システムを構築するには、時間とさらに国民と各層の協力が不可欠です。
現時点でこれはかなり困難です。
ここでも安倍の短期決戦の目玉政策が喜ばれる(先はどうであれ)。

しかしドイツや北欧などは地道に独自路線を模索し、同じ資本主義経済でありながら豊かな経済造りに成功している(これを真似ることは出来る)。


Cはかなり良くなる可能性がある一方、致命傷がある。

過半数の議席を確保さえできれば、マスコミの正常化、日本の先進国を示す指標(幸福、民主度、経済)の上昇が可能になるでしょう。

しかし、大きな致命傷がある。
それは、隣国との独自外交を望み米国からの離脱を目指した時に被ることになる。
米国は軍事上、東アジアの橋頭堡になる日本を絶対に離したくないので、あらゆる手を使い野党を壊滅させる(継続中)。

この時、国民が米国の干渉を撥ね退ける自立心を持てれば良いのだが・・・。


 
< 5. あなたが望むものは >


* まとめ

残念ながら、私の見たててでは日本はどうあがいても、政治腐敗と没落から抜け出せないことになります。
1世紀半前の英国より没落は確実と思われる。

正に「行くも地獄戻るも地獄」です。

次回に続きます。





注釈1 
自民党の強さは、アフリカ後進国並みのパトロネ―ジュと縁故主義で守られている。

良く知られている三バン(地盤=組織、看板=知名度、カバン=資金)は民主度劣化の元凶です。
現在のパトロン(後援者、支援者)の役割は、従来の金銭援助もあるが広報宣伝効果も大きい。
例えば首相や妻の贔屓で世間から認められたパトロン(教育者、コメンテーター、芸能人)が世間やマスコミで首相擁護に精を出すような関係です。
これに加え、規制緩和枠の便宜供与や補助金提供が加われば、鬼に金棒です。







20180414

何か変ですよ! 113: 4/14神戸デモに参加して






*1


今日は、全国一斉神戸デモに飛び入りで参加しました。
大学時代以来のデモ参加でした。
参加した様子を簡単に紹介します。



 
< 2. デモ行進ルート、上が南 >

2018年4月14日12時30分に神戸市役所の東遊園地S地点に集合しました。主催者の簡単な挨拶の後、赤線に従ってデモをしました。
参加者が全員揃って、シュプレヒコールしながら、2列で行儀よく穏やかな行進を行いました。




 
*3

JR三宮駅の方を望む。


 
*4

私が公園に着くと、参加者は既に集合していました。
のぼりを見ると、各種労組から参加しているようでした。


 
*5

まもなく主催者の挨拶が始まりました。
挨拶は要領よく趣旨を述べられて終わりました。


 
*6

直ぐ2班に分かれて行進しました。
私は好きに紛れて加わり自由に動き回り、大声でシュプレヒコールを真似し唱えました。

まったく違和感はありませんでした。
皆さん、おそらく顔見知りが少ないのでしょう。
私が見たところ、個人か夫婦、友達の参加が多いようでした。
若い人は思ったより少なく、60や70才の個人参加者に驚きました。
きっと昔、学生時代にデモを経験された方かもしれません。
また女性も多い。
総勢、数百人(300から500人)ぐらいでしょうか。




 
*7

デモ行進中、すれ違う人のほとんどは無関心なようでした。
しかし、中には声援を送ってくれる主婦や、白人の観光客グループの全員が笑顔で声援を送り、関心を示してくれた。



 
*8


 
*9


地図のE地点で自由解散となりました。
デモ時間は30ほどで終わり、私としては物足りなかった。

もっと熱気を帯び、衝突も覚悟していたのですが、声を張り上げている内に高揚感を感じたが緊迫感は無かった。
40年以上前の大学校内のデモでは、機動隊を前に使命感に燃え、不安と緊張したことを思い出しました。



あとがき

初めて参加し、参加者の中に強いに誠意や熱意を感じさせる人が少なからずいた。
それに比べ主催者の闘志や用意周到さに物足りなさ感じた。

また通りすがりのデモを見る目る人々の様子から、日本の現状、社会意識の現実をまざまざと思い知らされた。

参加者が一丸となって世間に「安倍辞めろ」を訴えたことですっきりしました。
また雨が降らなくて良かった。

最後に主催者の方と参加者に感謝します。
またあれば参加したいと思います。


終わります。